歯周ポケットは8mm以上
歯を支える骨はほとんど溶けてしまい、歯がグラグラの状態です。歯ぐきが腫れて痛んだり、腫みが出たりします。歯間がさらに開いて、前歯は前に出てきます。自然に歯が抜けてしまうこともあります。すでに治療が大変困難な状態で、治療をしても歯を救えないかもしれません。ここまで進行するまでに、歯ぐきの腫れや痛みが何度もあるはずです。日ごろからお口の健康にも関心をもっていただき、定期検診で歯周病を予防、あるいは早期発見・早期治療しましょう。
[治療のポイント]
専門的な歯周治療が必要です。ブラッシングとプロフェッショナルケアでプラークと歯石の除去を行いますが、歯ぐきの奥深くに隠れたプラークや歯石を徹底的に取り除き、炎症を抑えます。
同時にグラつく歯をボンドで固定したり、噛み合わせの調整をして力のコントロールをして骨の吸収を少しでも緩やかにします。
また、器具の届かない部分の歯石除去について歯周外科治療や、失われた歯周組織に対して再生療法を検討します。
いずれにしても骨の吸収の度合によっては、時間をかけて入念な治療をしたとしても、残念ながら歯を残せない場合もあります。